Nさんは、長年勤めた会社を退職され、人生のターニングポイントにさしかかり、時間の余裕もできた今の時期に、腰痛を改善するためにロルフィングを受けられました。
じっくり取り組みたいとの事から、15回の特別プログラムの選択されました。
ロルフィング特別プログラムのコースでは、初回はバイオダイナミクスのセッションをお受けいただきますが、初回のセッションの時点では、腰痛のために10〜20分もマッサージテーブルの上に仰向けでは寝ていられない状態でいらっしゃいました。
身体が緩まろうとする働きに対して、背中の緊張に意識が向いてしまって、なかなか「ゆだねる」のが難しいとおっしゃっていましたが、3回目のロルフィングを迎える頃には、長い時間、背中を緊張させずに横たわっていられるようになられました。
まずは、緊張や痛みに意識が向いてしまう状態から解放されることはとても大切です。
それから、より楽な動きへ、
より質のよい動きへ、
より風通しのよい身体へ、
そして、身体感覚への気づきへ・・・と続いていきます。
そんなプロセス(過程)を踏みながら、最後のロルフィング10回目のセッションでは、全てのパーツが整った時にしか起こらない
「まとまり感」を感じられる方は多いです。
最後の10回目で得られる感覚は、それ自体がゴールではなく、1つの節目であり、そこから次なる高次に向けた統合の始まりでもあります。
その中で、腰痛という目に見えた肉体的緊張も、自然な流れで改善しやすいし、「せっかく受けたのに、またすぐに元に戻るのでは?」という心配も少なくて済むのではないかと思います。
ロルフィング®の10シリーズは、さながら「禅の十牛図」 のようにも比喩されることがあるのは、そういう所にもあるのでしょう。
※これにはもう少し深い意味合いもあるのですが、長くなるのでまた別の記事でご紹介したいです。アイダ・ロルフ博士から直接学んだ、往年のロルファー、ジャン・サルタン先生は、
「最後の第10セッションで、クライアントは自身のカルマを見る」と言いました。
年間に何巡もの「第10セッション」に立ち会いさせていただいても、ロルフィングの提供側としては醍醐味を感じる瞬間です。
以下に、Nさんのロルフィングご感想をご紹介します。
<ロルフィング® 特別プログラム※のご感想>※ ロルフィング10シリーズ+補完ワーク5回(計15回)で、構造・機能・身体感覚の総合的にみていくコース。
N.M さん(女性・50歳) 主婦
ロルフィングを受けようとおもった動機
ロルフィングを受けようと思ったきっかけは、たまたま、読んでいた本「 50歳から始まる新しい暮らし・広瀬裕子著
」にロルフィングの事が書いてあり、興味を持ったからです。
ロルフィングを受ける前の状態
以前から首のコリには悩まされていましたが、1年程前から腰の張りも加わって、質の良い睡眠がとれない状態でした。
腰枕を使ってみたり、布団やマットレスを何度か替えてみましたが改善せず、その内、ギックリ腰になってからは、腰痛が治らず、整骨院に通いましたが、良くはなりませんでした。
腰にコルセットを巻いて過ごしていました。
ロルフィングを受けてどうなりましたか。
ロルフィングを何回か受ける内に、首や腰の力が抜け、柔らかくなるのを感じました。自然に腰が布団に添うようになり、リラックスして眠れる ようになりました。
腰痛のため、出来なかった動作も自然にできるようになっていました。
ロルフィングの1~4回目くらいまでは、変化していくにつれて、体が重く、胸の辺りがモヤモヤとして、重苦しい感じが続いていましたが、5回目が終わった時に、胸が開いて、スペースが拡がったような感じになりました。 施術後、歩いてみた時に、晴れ晴れとして、とても心地よかった事を覚えています。
回を重ねるごとに、施術後の歩きで、「体が楽で気持ち良い感じ」を体感し、日々の生活の中で、それに近づけようと意識しました。
補完ワーク(バイオダイナミクスやエソテリック・ヒーリング)の回では、半分寝ているような、でも起きているような感覚で、天と地と、その間の自分がひとつにつながったような不思議な感じがやって来ました 。施術開始すぐに、あっキタってなる時もあれば、終わる直前にそうなる時もありました。
いろいろなビジョンが浮かんできて、それも夢なのかどうなのかわからず、自分が胎児になったような映像が出てきたり、最後のロルフィング10回目の時は、下腹部にたくさんの光の筋が差し込んでいる映像が浮かびました。
実際そのあとから、吸った息が自然に下腹部に流れて、楽で自然な腹式呼吸ができるようになり、心も安定した感じがありました。
更年期の症状で、動悸がしたり精神面でも不安定になりましたが、いつも親身に話を聞いて 下さり、助けて頂きました。
本当にありがとうございました。
ロルフィングの10回目には、この回でしか味わえない醍醐味と言いましょうか、その瞬間で起こりうる「統合・まとまり」の状態、というものがあります。
何年もロルファー業をやっていますが、どの方とセッションを同席させていただいても、この瞬間がロルフィング10シリーズの中では、最もハッとさせれらる瞬間で、そして楽しみの1つでもあります

ロルフィングを提供する側として、とても有り難い体験をさせていただいているなとつくづく思います。
大阪・梅田でロルフィング - http://easeofbeing.jp/
重力に逆らわない姿勢と動作。内側からにじみ出る心身美の探求。