2012.01.31 Tue
筋膜はなんとシンデレラだった!
英文ですが、元記事はこちら。
執筆者:Eva Norlyk Smith, Ph.D.
タイトル」Staying Fit: Yoga, Rolfing and the Elusive Cinderella Tissues
URL: http://www.huffingtonpost.com/eva-norlyk-smith-phd/fascia_b_1207768.html
これをロルファー仲間の高野久美さんがダイジェスト翻訳してくださったので、英語が苦手な方はこちらを参考にしてくださいませ~。元記事よりも読みやすくまとめてくださっています!
(以下、記事のエッセンスを含んでいますが翻訳ではありません。)
筋膜というのは皮膚の下で筋肉や骨を包んでいるボディスーツのような結合組織です。
身体は600の別々の筋肉で形づくられているのではなく、筋膜でひとつに繋がっているんですね。「600の筋肉」というのは、筋膜を取り除いて各パーツに分けて名前をつけたという学問の便宜上のおハナシなのです。
筋膜はただ「包んでいる」だけではなく身体にかかる様々な力(重力など)を身体中に伝達します。ですから何らかの原因で筋膜のどこか一箇所が固着するとその影響は身体全体におよんで歪みや慢性的な痛みを引き起こす原因になります。
どこかが痛かったり凝ったり歪んだりするのはそこに必要以上の負荷がかかっているということ。
ロルフィングのセッションで何をするかというと、筋膜の固着してしまった部分をゆるめることで身体の中の「力や重さの伝達経路」を整えるのです。つまり「その人の全体」のシステムを視野に入れて施術します。
ちなみに固着した部分=痛い部分というわけではありません。筋膜で身体全体繋がっているので症状は原因から遠く離れたところに出たりします。
では筋膜を健やかに保つためにはどうしたらいいのか。一方向に大きな負荷をかけるような筋トレではなく、筋膜を様々な方向やつながりの中でストレッチするようなヨガなどがおすすめです。ロルフィングの創始者アイダ・ロルフもヨギーニだったそうですよ!
こんな風に筋膜のことを理解していくと、筋膜って決して、固い部分を「ほぐす・緩める」をして終わり!というだけでは何の問題解決にもならないってことが判りますよね。
筋膜リリースというと、提供している施術者によっては、手技として押したり伸ばしたりする印象が強いし、実際にそれが筋膜リリースと思っている人も多いのですが、ロルファーが筋膜を扱う場合は、必ず「繋がり」「力や重さの伝達経路」「その人全体」を見ながら、手技はいろいろな方法でセッションを進めていきます。
ロルファー仲間の小鹿ユキさんが同じ記事をコメントやその他の有益情報と一緒に翻訳してくださっています。こちらのブログも是非読んでみてくださいね★
筋膜はシンデレラ?!
http://ameblo.jp/rolfer-yuki/entry-11150465952.html
ロルフィングやボディワーク、身体の使い方、筋膜、神経や心理の分野にまつわる、より最新の情報や詳しい文献って、最近でこそだいぶ日本語でも入手できるようにはなってきたとは言え、常に海外の方が1歩先を進んでいるので、やっぱり英語の情報は見逃すことはできませんね。
そういう意味で、同じロルファー仲間同士での情報交換はとてもありがたいものです。
これを読まれている身体の情報を求めている方も、英語が苦手な方はいらっしゃるかと思いますが、ぜひ機会がありましたら、いろんな方面からの同じ情報を仕入れるようにされることをオススメします!
「手元で簡単に入手できる情報や、日本語で知れる情報だけが全てではない」ということを常に頭の片隅におきつつ情報収集をされてみてくださいね。
昨日まで当たり前だと思っていた知識も、明日にはもう新しい見解になっていたりして、それは結構楽しい体験だったりするのですから(^-^)
| ロルフィング | 23:53 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑