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不妊治療とアトピー改善に取り組まれている方のケース

不妊治療とアトピーの改善に取り組みながら、ご自身の心身を緊張させる傾向と、それを緩める事が苦手であることに気づき始めたクライアントさんのケースです。

今回の投稿では、施術者がどのような視点をもって働きかけているかについても触れながら、ご紹介します。


Yさん(女性・38歳)は、ロルフィング共振15のコースを選択されました。



※(補足)
「ロルフィング共振15」とは、ロルフィングの基本の10回を受ける合間に、5回の「ホリスティック整体(おまかせセッション)」を並行して受けるコースです。私のこれまでの経験から、年数を経る中で形になってきた、オリジナルの進行手順です。構造・機能・身体感覚、内外環境への気づきを高めることを目的にしていますが、ロルフィングで筋骨格や身体への意識が高まるだけではカバーしきれない分野 (元から持っている体質、生理的、エネルギー的、精神心理的、環境要因など)の面から、健康に向かう力をサポートしていくコースです。



Yさんの体験談はこちらで読んでいただけます
   ↓
ロルフィング体験談 (13) 〜アトピーや不妊治療に取り組まれている方



当サロンには、ロルフィングで身体を整えたいというニーズの方が来所されますが、ロルフィングを受ける目的とは別の取り組みとして、不妊治療や避妊目的、女性ホルモンの影響によるトラブルの治療のために、ピルやホルモン剤を服用中の方がお見えになるのはそんなに珍しいことではありません。


ピルを服用している女性は、身体の緊張が常習化しているケースが多いように思います。特に、頭頸部に強い緊張がみられます。

常に緊張している状態が当たり前になってるので、ご本人もそれに慣れきっていてしまっていることが多いです。また、ピルを飲み始めた時期に、副作用で困った体験がない人だと、ピルが緊張が一因にもなっているという可能性を疑うことはないかも知れません。

これは私のこれまでの個人的な臨床経験からですが、ピル以外にも、頭痛や生理痛のための鎮痛剤、ホルモン剤、精神安定剤など・・の何かしらの神経系を操作するような薬を長期服用している人の頭を触らせていただくと、独特の緊張感があるのを感じます。組織だけでなく、液的、エネルギー的な所も含めて、まるで石ころが詰まったような、もつれてカチコチになった毛糸玉のような感じです。

この独特の緊張感が一掃された状態になれば、根深い問題や身体的症状も、スムーズに改善していきそうなのになぁ〜とよく思います。


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お薬の服用については、それらの薬のお世話になる以前からの、その人が元から持っている体質や生活習慣などの影響も絡んでいますから、薬の服用による影響だけを問題視する事はありませんが、神経系に作用する薬やホルモンを抑制/亢進させるような薬を常習的に服用している方へのワークさせていただく時は、やはり大きな障壁になっていますので、セラピーに対する順応性(働きかけに対する反応のしやすさ)は注意深く観察させていただきます。


これはお薬を何も飲んでいない人でも同様です。
ちなみに、現在服用中の薬がなくても、過去の服用歴も参考にさせていただいておりますので、初回の問診票には覚えている範囲でご記入をお願いしています。



Yさんの場合は、セッションに通ってくださっている途中で、担当医師から 「ピルの服用が長期になり、卵巣が疲労している」という診断がありました。ご自身も卵巣が長期の投薬に疲れていると体感的に感じておられました。ロルフィングを受けていると、自分の身体感覚に気づきやすくなってくるので、そういう体験をされる方は結構います。

それで、ピルの服用を一定期間お休み(休薬)しましょうという指示がありました。



このような時は、ロルフィング以外のワーク(バイオダイナミクスやエソテリック・ヒーリングなど)の、より繊細な領域のセラピーがお役に立てる出番です。



ロルフィングだけで進行しても、構造的な姿勢が整いますし、組織そのものの修復/回復が図れますから、子宮や卵巣があるべき位置に納まる事で、そこでようやく本来の機能や感受性が生まれる、という事はよくみられます (それで毎月の生理が楽になった、PMS軽減など)。しかし、今回は投薬によるダメージも関係しているので、構造的に身体を整える作業と平行して、Yさんの身体にあった個別のアプローチも採用しました。



ロルフィング共振15の中でも、補完ワークの回では、その人の健康を底上げするようなワーク(ロルフィングの変化を加速することにもなります)を私の方で見繕って提供させていただいてます。



ロルフィングも数回ほど受けると、初回のときほどのガチガチ状態からは解放され、4回目のコアセッション以降からは、可動性や組織のみずみずしさが目に見えて向上してきます。それをご本人が自覚されるかどうかについては、とても個人差があるところなのですが。ロルフィングの場合は、回が進行するにつれて、ある回からふっ!と、からだ全体としての「連続性(繋がり)」が生まれてくる時期がやってきます。



この「繋がり」を作るお手伝いをする事が、ロルファーの主な仕事でもあります。(緊張を緩める目的だけを意図した「筋膜リリース」とは違うところです) 壊れた箇所を修復するだけではなく、全身が機能できるような新しい回路を作り直し(再構築し)、それを肉体を超えたところにある重力や空間とも繋げようとする試みです。



ロルフィングのセッションもこの段階までやってくると、全体が楽になってくるにつれて、それについて来れなかった特定の器官や臓器たちの(奥に潜んでいた)緊張も表面化してきますから、そうなると、一時的に個別のアプローチやケアが必要になってきます。この時期にどう働きかけていくかは、クライアントさんの順応性(Responsivility)適応性(Adaputability)によって変わってきます。



自分の感覚に敏感なタイプのクライアントでは、ロルファーがその人を観察しているのと同じように、ご自身でも刻一刻と、自分の肉体と知覚の仕方が変わる様子に気づけるようになるので、そういう能力が芽生える瞬間に初めて遭遇する人であれば、それが一連の変化のプロセスで起こる現象とは聞かされていても、一時的に不快な症状が現れたかのように感じることもあるでしょう。



この時のYさんには、エソテリック・ヒーリング(秘教治療)のエネルギーワークでお身体の状態を確認しました。ロルフィングの合間にエソテリックを併用するのは、基本的には必要と思われる人に「ご提案」という形で紹介しています。エソテリックは、体に触れずに目に見えないエネルギー領域を扱うワークなので、この手のワークに理解があり、私に信頼を置いてくださる方にご提供させていただいています。



エソテリックのセッションでは子宮や卵巣のエーテル体に強い反応が見られました。(婦人科系の症状をお持ちだからといって、エネルギー的に必ずしも、子宮や卵巣が反応するとは限りません)。「共振15」のコースでは、初回は、どの方にもバイオダイナミクスから受けていただいきますが、この初回のセッション時に、私は頭蓋や液システムの状態を確認しています。これから先のセッションでどれくらいの変化が期待できるかを見ています。その初回のときに、脳の中心部がまるで氷山のようで、頭部から頸椎にかけて強い緊張が見られていた事と、子宮や卵巣のエーテル体に反応が見られる事がリンクしてきます。


途中回まで進んだからこそ介入できる場所(領域)の特定することや、それらをクライアントのホリスティックな全体性を壊さず、どこの別の場所を繋げていくかが明らかになってくる、といった現象は、ロルフィングの中盤ならではの光景です。

ロルファーから「セッションの進行の戦略を立てる」というよりは、クライアントの身体から 「次にやるべき事を見せられる」と言った感じです。ロルフィングのセッションでは毎回ごとに「テーマ」はあるものの、セッション中にやるべき事は、クライアントと一緒に空間を共有する中でしか現れてこないのが、面白いところです。(Yさんも体験談の中で書いてくださっています)


この辺のことは、ロルフィングならではの捉え方があります。プロセスが進行する中で、どんどん次のストーリー、文脈が変わっていく事を想定内でワークしています。「想定外である事を想定内にしておく」 といった感じです。


こういった変化がクライアントに起きている最中、施術者は、クライアントのストーリーの変化に対しては常にオープンで、かつ、どんな展開になっても適応可能な状態であることを求められます。(ロルファー養成トレーニングでは、この感性を養うことにも重きを置いています)


今日の明日の未来は、今日の過ごし方で変わる、という感じでしょうか。それを机上の理屈や思い込みだけではなく、肉体でもって実践・表現していくことをクライアントさんにもお伝えする立場ですしね。


私たちの肉体は、常に揺れ動き、変化をしつづけますが、ロルフィング的な視点から見ると、いつ、どんな時でも、変わりなく一定の状態を提供してくれているのは「重力」。その重力のライン上に、素直に自分を沿わせることができれば、自分の身体を「こうあるべき!」と定義して別の形に固定するためのネガティブなエネルギーの浪費は節約できます。



少し話が脱線してしまいました…すみません汗


卵巣に対しても、エソテリック・ヒーリングで内分泌系の機能を元気づけるワークをさせていただき、その後、Yさんはピル服用を再開できるほどの回復に戻りました(私のワークでそうなったかどうかは分かりませんが、タイミングとしてはサポートになっていたようです)。このとき、施術者の私がどんなこと治療をして、Yさんとの時間を共有していたかについては、感覚的な事なので割愛させていただきます。また、卵巣が元気を取り戻したところで、ピルを再開するという事への是非については、お医者さんとの連携で不妊治療に取り組んでおられるという状況から、ここでは言及しないでおきます。薬を服用する/しないの選択する段階の前に、まずは臓器のものがそういった選択ができるほどの生命力を備えていることの方が肝心なのですから。


エソテリック・ヒーリングは、その 「ひーりんぐ」 という名称や、「チャクラをバランスさせる」という、表面上の説明文からスピリチュアル系な印象を持たれがちですが、チャクラがある正中線上には、人間の肉体器官として、内分泌腺が鎮座しています。この臓器の生命力の元、臓器のサトルボディ、エーテル体(もしくはそれ以上の領域)に働きかけますので、今回のように、サトルボディからの働きかけが必要とされるケースには実践的な治療ともなり得るワークなのです。



お薬は、あまり飲まない方がいいと言えば、勿論そうなのですが、私は必ずしも否定しません(そのような判断はお医者さんの管轄ですし)。



代替療法や自然療法、ボディワークに関心がある人には、健康志向な人が多く、とかくお医者さんの薬を毛嫌いしがちですが、薬の服用は、生活の質や住んでる環境などとの折り合いもありますし、時と場合によっては、自分だけの養生でなんともならない時もありますから、適切なタイミングでお医者さんに診てもらった方がいい事もあります。(私個人的には、あまり長期に頼りたくないので、代替療法・民間療法とのうまく併用できるのが理想ですねぇ)。

実生活の面でも、意識的な面でも、中庸でありたいものです。

私自身も病院のお世話になるときに実感しますが、お医者さんと患者さんの信頼関係と連携プレーは大切だと思います。不妊治療のように、特定の目的や必要性があって服用する場合や、疾患の治療のためには医薬品に下支えしてもらう段階や時期は、個々のケースであると思います。



世の中には健康に関する情報は五万とあるので、自分にあったお医者さんやお薬、私達のような民間のセラピストとの良い出会い、そのための情報収集は、なかなか大変な時代です。



どんな方法で健康に近づいていくかは、ご本人がどれだけ自分の健康について自覚的であるかによって、選択が変わってくきます。Yさんは、ご職業柄、助産師さんということもあって、上手に治療を選択し、納得の上で取り組まれている方でした。
同じ薬に頼らなくてはいけない場面であっても、やみくもに無自覚のまま薬に依存しているような方には、薬との接し方について意識を高めていただきたいな〜とは常々思います。



当サロンで提供している各種療法では、そのような長期にわたる投薬の影響があっても、出来るだけ生命エネルギーの消耗が少なくて済むようなサポートをさせていただいております。


医学的治療によって、自分の内側からの自然治癒力を発揮する能力が一時的に目減りしても、元の身体の土台にバイタリティ(活力)を多く持ち合わせていれば、西洋医学的なアプローチの長所を効率よく味方につけることもできるように思います。






大阪・梅田でロルフィング&ホリスティックな方法で健康に! - http://easeofbeing.jp/
重力に逆らわない姿勢と動作。内側からにじみ出る心身美の探求。


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| 症例から〜薬の服用 | 22:00 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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揺さぶられ症候群

少し前のことです。

まさにこの動画のように首が座っていない赤ちゃんを前後に揺さぶっている親御さんを見かけました。




当人たちは、あやしているつもりのようです。


赤ちゃんもキャッキャと笑って喜んでいて、しかも親たちが相手にしてくれることが嬉しいやら、楽しいからか?赤ちゃん自身も振られるついでに、首が後ろにひっくり返るのに合わせて、ガクンと首を折れるように仰け反らせ…。


ご両親も、赤ちゃんがハシャギすぎるなら、揺さぶるのを止めればいいのに、彼らも一緒に面白がって「めっちゃブンブンしてる〜!」と、赤ちゃんの仰け反りを強調するように揺さぶっていました😨


赤ちゃんの頭は、推進力が働いて、後頭部は殆ど背中につきそうな程、振り切っています💧


私は、彼の頭の中で起こっている事を想像すると、横で見ていられませんでした😫


「揺さぶるのは頭によくないですよ」


と、今すぐにでもお止めしたくなりましたが、今どきは見知らぬ他人のお子さんに対して注意を促すことは、余計なお節介だと言われたり、ヘタをすると逆にトラブルに巻き込まれるケースもある昨今。


口から出かかってもお伝えするのを我慢してしまう…。



という事がありました。


後からこの動画をみて、
やっぱりお伝えした方がよかったな〜と反省。。。

お節介おばさん、と言われようが、
次回からはそうしようと思います!


-------------------------
この揺さぶられ症候群は、お医者さんの間でも長い間、はっきりした原因が判らないものとされていたそうですが、近年、日本の東京工業大学准教授、宮崎祐介さんによって、誰も知り得なかった謎が解明されたとのことで、今回の動画のようなメカニズムが多くの人に知られるようになりました。


その研究過程について、NHKスペシャルで特集された動画はこちら。






身体のことって、別に身体の専門家じゃなくても、どの方もある程度は、自ら知識として学んだり、どんな身体の状態が、本来の健康であるかを実際の身体感覚として体験している方がよいと思います。


大人だって、脳は外側は硬い頭蓋骨に守られているけど、とてもデリケートなので衝撃や振動の影響は受けやすい臓器です。

それはまるで、プルプルのゼリーのようです。

血流や全身の神経もすべてここに集まっています。

柔らかくて、デリケートだからこそ、硬い骨の殻に守られているのです。


特に小さいお子さんや赤ちゃんの身体は、大人とは違う段階を成長している最中なので、大人と同じ扱いでは危険な事もあります。

小さなお子さんがいらっしゃるご家庭の方に向けて、大切な家族を守るためにも、知っておかれた方がいいと思いますのでシェアさせていただきます。

| 脳脊髄液 | 07:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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寿命と炎症

NHKスペシャルの番組予告で、面白そうな記事をみつけました。

テーマは「慢性炎症」。


あなたもなれる “ 健康長寿 ”
徹底解明 100歳の世界

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161029


私自身は、寿命について、必ずしも長生きしたいとは思っていません。

ただ、身体の中で炎症や摩擦、停滞や固着のあるエリアを極力作らない老化の仕方を目指したいとは常々思っています。

年老いていけば(年老いてなくても環境によっては)健康的に過ごしていても、1つや2つの肉体的な老化や不調は現れうる事はあるでしょう。それが早く回復するようなジューシィな素材を保っていたいのです。


コンティニュアムなんかで取り組んでいる理想のカラダの状態は、すべての組織が、均質の、万遍のない、液の滑らかな流れと循環に満たされつづけている状態。

ロルフィングなんかで「快適で、楽な動き」について話す場面では、単に「動き方」や「正しい姿勢」を論じているのではなく、この質が保たれている状態を指していて、それが実現できている時は、重力が私たちの身体の中をつっかえる事なく通り抜けている状態でもあります。


そういう状態が保たれているときって、常に細胞に滋養と再生の機会が与えられている筈なのに、流れ(波・リズム)をくまなく行き渡らせる事ができない箇所や、過活動ゆえに他の全体の流れとマッチせず炎症になる箇所、逆にマッチしない箇所の周辺では停滞になってしまう箇所がどうしてもできてしまう事もあります。


私たちは常に「動きつづけている生き物」だから、肉体を完璧な状態を(一定にして)保っていることはできないのは当然のこと。


生命としての一生の間にも、「序破急」のような、流れの加速度が変化する時期があり、私たちのライフスタイルや意識がその変化に伴わなければ、いくら健康的な生活に気をつけていても、予期せぬ速度の変化(序破急のシフトする節目)によっては、炎症や停滞の箇所が生み出されてしまうこともある。

それは、ある1つの身体動作の中においても同様です。


そうなると、番組予告に書いてある通り、確かに遺伝的な要素は多少関係しているとはいえ、医学・栄養学・心理学・環境学・社会学など、あらゆる角度からの視点と取り組みが必要なんだろうと思います。


* * *


また、予告動画には興味深い視点も紹介されています。

番組が伝えたがっているポイントはここなんでしょうか。


炎症反応を抑える遺伝子は、精神的な満足感に反応してスイッチが入ることがあるのだそうです。

『 満足感といっても、お腹いっぱい食べた!とか、好きなことをやって楽しい!という快楽によって出てくる満足感ではなく、家族や社会のために働いたり、ボランティアをしたりした時に感じる生き甲斐型の満足感。これが炎症を抑える遺伝子をオンにして、体の不要な老化を防ぐ…』

のですって (^-^)


私たちは自分の与えられた身体をどう生かしていくかによっても、健全の質が変わってくるのですね。


おそらく「痛み」に対しても、それに対面したときにどう反応し、行動するかによって、炎症反応の出方(もしくは回復の早さ)が変わってくるということも考えられます。



まだ番組を視聴していないのに、とりとめもなく書いてしまいました(笑)

番組の内容と違っていましたらスミマセン〜(^_^)


| 痛みへの理解 | 03:33 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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初心に里帰り

この週末2日間は、初心に還ってきました。

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今回のセミナーは、これから初めてバイオダイナミクスを学ぶ(人によっては初めてオステオパシーを学ぶ)人向けの準備クラスです。私自身は7年ほど学んできているので初心者ではないのですが、原点に立ち戻ろうと思い、参加してきました。


※バイオダイナミクスと書いてますが、昔からの常連さんにはクレニオとお伝えすればわかりますか(^^)


会場につくと、私よりも長く学ばれている熟練の先輩方も多く参加されていて、最初からクラスの場が、大磯(毎年受講しているバイオの研修会場)のような、癒され空間でした。


ここは地元大阪であることを忘れそうでした。


講師の先生が少年のようにキラキラした目で、オステオパシーへの迸る愛とバイオダイナミクスが見ている「楽な方へ」向かう展望を楽しそうに語られる姿を見て、初日の朝は、胸がいっぱいで密かにウルウル、いちいち感動しすぎやねんって話。そういうのがとても伝わってきたので仕方ない。


Direction of ease ...(楽な方へ)

自分がつけた ease of being の屋号でみている光景と同じだった事にも気づいて…。


窓越しに見える岡町駅舎の屋上には、鳩たちが並んで羽休めをしながら、ずっとこっちを見ている。さながら海の水平線のように見えた。鳥がくつろげる場所には、必ず広がる空間がセットになっていて、鳥たちはそこんところよく判っている。会場のエネルギーもよかった。


・。。・゜☆゜・。。・。・゜☆

以前のブログにもよく似たことを書きましたが、

Phase7「健全」からがバイオのスタート地点とされてるけど7年なんてあっという間。

なんだか難しい〜と思ってた学びも、一巡してみたら、なん〜だ元々自分が感性で知っていた馴染みの領域やないの、と知ったのは昨年のこと。すべてはシンプルな場所に行くために必要なプロセスだったのかなと。


そうは言っても、年数だけ稼いだって、毎年この洗練されたワークをわかったつもりで取りこぼしてる事の方が殆どで、このまま今年の Phase8に進むのは畏れ多いと恐縮に思ってた矢先だったので、今回は初心者しか受け付けないはずの勉強会に自分も入れていただき、大変ありがたい機会でした。結果として、大阪の回はベテラン勢い(私だけが万年初心者)、これからバイオを学ぶために参加した新顔の人は、この人達が作る雰囲気からも何かを感じられたんじゃないかな。

一巡してから基本に立ち戻ると、2度目に聞いてやっと判ったと思えるばかり。少し高台の丘から望める景色はこういうことか!って。時を変えて復習と咀嚼することは大切だなー。

これから学ぶことは、旧知のようでも全く新しいものを体験するかのごとく学べたらいいな〜。
私が毎年参加しているバイオのクラスには、テーブルアシスタントの先輩も居ないし、地元では有志の勉強会もない(近頃学び始めた人には、最初からその手のサポート当たり前のように用意されていて羨ましい)、それゆえに、自分の場合、学ぶという事に対して、いつも独力で手探りで学んでいるような環境だったけど、今年からは色んな動きが出てきそうな予感を感じ、幸せな2日間でした。


今回は、安全な学びのコンテナーを用意してくださった講師の先生に感謝。


自分は、まだまだペーペー。それに加えて学びを独りでは続けていかれへん人なんやな、と再確認したところで、また明日からも、これまで通り、自分は自分の独りの場所でやるべきこともがんばります〜。




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| バイオダイナミクス | 13:47 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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痛みへの理解

近頃、Youtubeでみかけた「痛みへの理解」という動画をご紹介します。

痛み、苦しみ、不快、不調(の期間)・・・

もちろん、それらのどれもさっさと過ぎ去り、

それが感じなくて済むようになるのが一番うれしいし、

気分的にも楽ちんではありますが、

で、私たちは、そのために

色々なボディワークや、症状の度合いによってはお医者さんなど

にかかって、なんとかしようと取り組むわけですが、

一番たいせつなのは、そのことをどう受け止めて、回復の道のりの中で、自分に還元してあげるか、

だと思います。







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| 痛みへの理解 | 16:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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クラニオセイクラルで体験する感覚も十人十色☆

夏のクレニオキャンペーン中ということで、連日クラニオのセッションが続いています。


クレニオのワークでは、普通のマッサージや骨格調整などの処置的なワークとは少し違います。

単純に硬かった筋肉の緊張が緩んだ…などの結果だけを追う観察では、つい見逃しているであろう感覚が浮上しやすいです。


なので、ワーク中に身体で感じたことを表現するツールは皆さん十人十色。。

絵にする人、
色で表現する人、
質感を言葉で伝える人、
・・・他にも

いろいろな方が居ます。

昨日の方はセッション中に六角形が見えたと言い、その象形を後で調べたら水の結晶だと連絡をくださいました。

今日の方は自分の身体から音が出たと報告してくださいました。

(実際には何も音はしておらず、むしろ体内の動きは静かすぎるほどでした)。



人によって翻訳が異なるのが面白いですね。


どんな表現方法も素敵だなって思います。


感じたことを表現できるって、それ自体が身体を解放させていることなので、感じているのに、それに気づけない状態よりははるかに素晴らしいことだと、私は思います。



やり手である私の方は、適温に調節された涼しい室内で人の頭に触れ、パカパカ動く頭蓋骨と脳脊髄液の流れを一日中観察させていただいてる訳ですが、滞りなくシャーシャーと巡りが良くなっていく方々とのワークはこのうえなく心地よく、こんな時間を共有させていただき、有り難い限りです。


深い休息を取りたい方は、どうぞお声かけください☆






| クレニオセイクラル | 22:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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自閉症のお子さんにクラニオセイクラル

自閉症のお子さんにクラニオセイクラルのワークが大変効果的だったという事例を紹介します。

引用元のサイトはこちら(英語です)
http://www.myfoxorlando.com/story/21221626/cranial-massage-helps-autistic-boy

英語ですが、動画で見るとなんとなく全体の雰囲気はつかんでいただけるかと思います。


(以下に一部翻訳しました)

全ての医師がクラニオセイクラルによる変化を認めている訳ではないが、少なくとも毎日彼と接している家族の目には明らかな変化がみられているので、継続してセッションを受け続けるだろう、とのこと。

『子供が心地よいと思えることなら何でも、学びの助けになる。そのことは私の目からみても明らかです。もし頭と首の並びが重力のライン上に沿って整ったなら、それは脳の機能も良い方向に向かうでしょうし、身体にもエネルギーが満ち流れていくでしょう』

と、母のステファニーさん。



※翻訳文を引用する際は引用元の記載をお願いします。



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| クレニオセイクラル | 20:12 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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「天籟」九島さん急逝

「天籟(てんらい)」の九島正廣さんが4月に急逝されていたとの知らせを聞きました。
既にご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、私は昨夜知りました。

クレニオ「天籟(てんらい)」さんのホームページ
http://www12.plala.or.jp/ten_lie/cranio/homu.html

九島さんとは、十数年程前にジム・アッシャー師のクレニオ講座を受けた時に九島さんも参加されておられた際、1度だけ食事の席をご一緒させていただいただけの面識です。名前も覚えていただいてるかも不明ですが、いづれお会いできる機会があれば…と思っていたお方なので、残念な気持ちで昨夜はしんみり過ごしました。

九島さんは私がクレニオを学び始めるずっと昔から(20年以上前?)ジム師のもとでクレニオを勉強され、のちには、私の師でもあるトム・シェイバー.D.Oのバイオダイナミクスも幅広く学ばれていたそうです。

クレニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)なる名称なんて、余程のマニアじゃない限り、知る人は少なかった初期の時代から、ジム師に他者に教える資格を認められ、クレニオというワークの存在を一般の人達に地道に広めておられました。いわば、日本におけるクレニオセイクラル分野の(広く広まる前の)草分け的存在として貢献された方の1人です。

今でこそ、クレニオは程々に名前も知られるようになったし、海外の専門教育機関を履修して帰ってくる人も増えてるし、クレニオ講座と言えば、数あるボディワークのある1つの資格取得的な感じで提供もされるようにはなってきてますが、資格云々に関係なく、草の根レベルで、本当に学びたい人や不調で苦しんでいる家族をサポートしたい人、勿論職業としてのスキルを磨きたい人まで、色んな人に惜しみなく、クレニオを学ぶ場を提供するために活動されていた、のは九島さんが先駆けだったかと思います。

クレニオの初心者向けコースで「レベル1」と言っても、タイドを手で感じることができない人向けに「レベル0」の講座を設けて、資料にも改良が加わっていったり…と、基礎の中にも大切なことを外さず丁寧に伝えておられて、そのような伝える姿勢には色々気づかされたのを覚えています。

心より哀悼の意を表します。
ありがとうございました。

| クレニオセイクラル | 16:18 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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