2015.11.29 Sun
マニュアルなんて…?
前回わたしが生徒としてトム先生のパート3を受けた時は、翻訳は全く間に合っておらず、殆ど英語原文のまま配布されました。
(この手の分野の翻訳は本当に大変で、丁寧に仕上げようとすると時間もかかるし、それなりにエネルギーを使うものです)
ご縁があって、その当時と同じテキストを、自分が翻訳させていただくことになっている事に、少し感慨深くなっています。。
当時のことを振り返ると、
パート3の講義でトム先生は、
「テキストなんてクソくらえ」的なくらいに、
「テキストは一切見ないように」
「机に伏せて」
「手ぶらで受け取りなさい」
と言って、生徒たちを面食らわせていたのが、強く記憶に残っています。
これはまさに、スターウォーズの世界じゃないですか〜。
ヨーダ先生曰く、
『 考えるのではない、感じるのだ 』
先生はそれまで、そんな口調で言うのはあまりなかったのですが、
講師も、そして、そこに集まる生徒たちも常に進化をしていますし、
また日本でオステオパシーを教えている中で、日本人の生徒たちのマニュアル依存が強い傾向も感じておられたんだと思います。
パート3はカリキュラムの中でも、小学校を卒業したくらいの位置づけです。
そろそろ応用的なやり方を覚えていく段階に入っていることもあります。
そういう段階だからこそ、テキスト頼みはやめなさいと言っては、その直後に、生徒の私たちの目の前で、到底マネのできそうもない神業的な印象深いデモセッションをを披露されるのです。
※ちなみに、エソテリックの講師陣は、皆さんそれぞれの個性と持ち味があり、講義中に生徒にデモを見せる先生もいれば、そうではない先生もいたり、教え方のスタイルは様々です。
トム先生のデモセッションはほんの数分ですが、モデルになった生徒の中には、その短いセッションの間に、心身とエネルギーが変化するなど、大きなインパクトを受けて、新しい気づきを得る人が少なくありません。
(私もその1人)
そんな圧巻のデモを見せられたあとに、
「さぁ君たちもやってごらん」とさらっとおっしゃるのです

私「!!そんな、無茶な~!」
「ちゃんと復習もしてきてへんし〜」(←しぶとく思考にしがみついている)
当時の私は、今ほども練習してなければエネルギーの感覚にも自信がなく、
その時は本当に途方に暮れたのだけど、今となれば、いづれは、どうにかわかる時期がやってくるものだという事がわかります。
中盤以降は、そういう事を学び始める段階。
ちなみに、「感覚だけで」というのは少し語弊がありますね。
自分がやっていることを信じること、です。
自分に信頼がないうちは、どれだけ効果的な知識とテクニックを持ち込んでもただのガラクタ。。
自分でも、それをどこかでわかっているので、
「マニュアル見るな」と言われると狼狽えるのかも知れない。
(と言っても、全くの基礎の段階から「マニュアル見るな」を我流でやってしまうのも危険なことです。ここでの話は、基本的なことを学んできて一定のところまでを通過した人を前提に書いてます…)
これ、たぶんこの時に同席していた同じクラスの生徒さん達も、そうだったと思う。
テキストありき、が当たり前のワークショップに慣れてしまうと、生ぬるい学び方に落ち着いてしまう落とし穴。
↓
それとも、テキストだけを信じて他のソースから学ぶ事をおざなりにしてしまったりとか。
(最初のヨチヨチ歩きのうちは、テキストをちゃんと理解する段階も大切ですが)
それに執着してる間は、いい仕事ができていない。
だけど、やっぱり小難しい哲学だから、
教室の現場で学んだことを客観的に、
独りでじっくり熟考するための助けとして日本語のテキストはあった方が、マニュアル依存的日本文化に慣れてしまった人間には、やっぱり嬉しいものです。
学ぶにあたっては、バランス感覚が大切ですね。
順序として、後からお膳立てされたテキストを読む事になってよかったな~としみじみ。
体験できてないことは、活字で読んだってわかりっこないんだから。
マニュアルや参考書がしっかりしていても、独学だけでは一定のレベルに到達できないし。
ここにはやはり、勘違いした理解や間違った道に反れないように導いてくださる先生・師匠の存在は欠かせません。
今、翻訳しながら、思うこと。
こんなに「くれくれモード」な未熟者の私に対し、
これまで出会った全ての先生方が、あまりにも素晴らしい人達ばかりで、とても恵まれているなぁ~と感謝の気持ちでいっぱいです。
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重力に逆らわない姿勢と動作。内側からにじみ出る心身美の探求。
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