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ためしてガッテンで筋膜が紹介される

いよいよ日本のテレビ番組でも「筋膜」がわかりやすく取り上げられる時代になりました。

NHKの「ためしてガッテン」で筋膜が取り上げられた時の動画が、フル動画でアップされてますのでシェアします。



https://www.youtube.com/watch?v=vJcLzVlzYz8#t=242

動画の中では、25分25秒あたりから、自宅でもできるエクササイズがわかりやすく紹介されていますよ。


ロルフィングは、この筋膜(実際には、筋膜も含めた結合組織全体)に働きかけて姿勢や動きのバランスされた状態を目指すものです。

この番組での紹介は、筋膜リリースを主眼にしているようですが、ロルフィングだと、それらの対処的な処置に留まらず、動作の癖や、しつこい緊張のパターンを自分自身でも気づいて、自己修正もできる身体感覚も養う取り組みも含まれます。


番組中の解説でも、「筋膜を伸ばす」というのは、単にストレッチ的に引っ張るというのではなく、「緊張を解放する」という表現を使っておられて、とても適切な紹介をされているのが好感もてました。


専門の医院にある機器で、自分の筋膜の状態がモニタリングできるのはいいですね~。私も見てもらいたい(^_^)


一方、ロルフィングの施術者であるロルファー達は、筋膜の状態が見える機器や、筋膜の緊張をリリースするための道具は使いません。

ロルファー自身の手での触察と、全身の動きを目視で観察する中で、筋膜(結合組織)の緊張箇所や、リリースと動作改善が必要な箇所をスキャンするスキルをかなり訓練されているのが強みです。


番組では、日本人には多い肩コリをテーマにしているため、あまり触れられていませんでしたが、背中や肩&首の快適さを長続きさせたければ、足〜頭部をすっぽり含む「全身での繋がり」として、快適な状態を体感的に教育される必要もあります。

ロルフィングの主眼は、筋膜の緊張をリリースする(治す)こととではありません。

快適な状態が長持ちするための、身体感覚の再教育です。

【追記】
もうちょいマニアックに言えば、重力(私達の生きる地球上で普遍的にその性質が変わらず、私達に指標になるもの)に沿ったところに身を置く、その中で逆らわずにジューシーなままで動けるためのコツを学ぶこと、そのための肉体的資本を回復し「全体としての繋がり」を思い出す、とも表現できるでしょうか(笑)筋膜すなわち結合組織を、その繋がりを実現している「それ自体が生きて機能している存在」としても見ています。


しかも、マンツーマンで1人1人の身体の状態や動作の癖やパターン、それまでの怪我や病気歴にあった方法で、オーダーメイドで全身を調整していきますので、動画にあるような「エクササイズを単にやるだけ」というよりは少し大掛かりなリフォームではありますが、その分、取り戻した筋膜の弾力性や快適な状態は、ロルフィングが終わっても長続きするという感じです。

(ロルフィングの解説は、またホームページや他の媒体があるので、ここでは詳しく書きませんが)


この動画で紹介された「筋膜」に働きかけるという視点に興味をもたれた方なら、きっとロルフィングを受けられてもヒットされるのではないでしょうか(^-^)


長年の習慣や大きな怪我などによって、拘縮してしまった筋膜の緊張をリリースし、自分でもどうにもやめられない動作の癖(しいては、それをしてしまう心理的な傾向)を、快適なバランスを維持できるような状態にしていきましょう!


*ロルフィングが受けれる地域のロルファーは、下記リンクから探せます。

日本ロルフィング協会
http://rolfing.or.jp/rolfer.html


ちなみに、私のところでは、
ロルフィングの他にも、この「身体の繋がり」「結合組織の弾力性の回復」を促進するワークとして、クレニオセイクラル、バイオダイナミック・オステオパシー、エネルギーワークを併用していて、「筋膜」に限定せず、「全体性のサポートになるものなら何でも」を提供させていただいております♪





大阪・梅田でロルフィング - http://easeofbeing.jp/
重力に逆らわない姿勢と動作。内側からにじみ出る心身美の探求。


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| 筋膜 | 13:45 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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筋膜と経絡

ロルフィングは、まだ受けたことがない人や、受け始めてまもない人からすると、名前がカタカナ英語だったり、アメリカ発祥という情報の印象から、西洋医学っぽい印象を持たれる方が多いようですが、東洋か西洋か?という見方でいえば、「東洋と西洋の両方のおいしいところ取り」というのが的を得ているかと思います。


実際に、ロルフィング10シリーズを開発した創始者のアイダ・ロルフ博士は、ロルフィングを体系化するまでの間に、東西のありとあらゆるボディワーク、治療法、代替療法、心理、哲学、ヨガなどを研究していました。

彼女は、古くからの伝統的なものから最新の技術や発見まで、いろんな見地からの情報を吸収したり実証を重ねていたようです。その精神は、現在も後進のロルファー達によって受け継がれています。

ロルフィングは実に、古今東西の智慧がちゃんぽんになったようなボディワークだと言えます




ロルフィングで代表的に扱う対象となっている筋膜のネットワークは、東洋医学でいうところの経絡のラインと一致している箇所も多く、互いに関係しているところがあります。


ロルフィングの教師であるトーマス・マイヤーズ氏が、アナトミートレインズ筋膜のネットワークを判りやすく紹介してくれていることは、近年の日本では、ロルファー達だけでなく、ロルフィング以外の手技療法家や治療家さん達にも広く知られてきていますね。


経絡の流れがよく判る動画を発見したのでシェアします。




ロルファーがクライアントさんの身体をみているとき、「この症状にはこのツボ」という見方はしていません。筋膜を含む結合組織を主な媒体として、人間の身体が「全体としてのまとまり」と保った中で、身体の各組織や部位、それらが発する機能も含めて、すべてが連携している姿をみています。

この動画では、経絡にまつわる臓器や部位が明るく表示していますが、これはビジュアルツールで表現できる範囲の限界がそうなだけであって、目に見えないところにも影響しています。

筋膜も経絡も、

「動きがある状態」
「流れがある状態」
「繋がりが出来ている」

など、「動的なもの」として作用したとき初めて、その本来の機能を発揮するようにできています。

そこには、生命エネルギー(活力)が関係していますから、間接的には、俗に言う「エネルギー」や「気」と呼ばれる領域にも作用をすることになります。


「じゃあ、そのエネルギーはどこから来ているのか?」

ということになると、話はエネルギーワークやヒーリング系の分野とも絡んできて、長くなってしまうので、ここではおいておきます(^^)


tama01-line.gif


クライアントさんから聞かれるご感想の中に、

『セッションを受けたあと、身体も楽になったけど、なんだか気分的にもいい感じ♪』

と言われることがよくありますが、
そういう時は、数値で測定できるような変化ではなくても、心身全体に生き生きしたエネルギーの動きを、私達が実際に自分で感知できる器官(五感など)で感じとっている状態でもあります。


そういう時は、1回や2回のセッションを受けたくらいでは、解決しきれない不調箇所や痛みが多少残っていても、自分の心身がよりよい方向に向かおうとする力の出処(健康の源)にフォーカスしているので、その先の自然治癒力の速度も早まりやすくなっています。


「病は気から」とはよく言いますが、「健康に向かうのも気から」とも言えるかも知れませんね!


少し先の未来の姿が明るいものであると展望できる身体(そのような余裕をもった身体)は、どんな症状の解決に向けても、まずは備えておきたい基盤となります。


ちなみに、私のところでは、クレニオセイクラルやエネルギーワークもやっていますが、これらも同じような視点をもっています。(これらは、より奥の深〜い領域も見ているのですが


ワークの種類や手法は違っても、最終的に、健康的な状態に行き着いた姿は同じところに辿り着くのだろうと思います。




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| 筋膜 | 01:27 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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人間はもとは1つの細胞から出来ている

人間はもとは1つの細胞から出来ています。
胚子の段階〜胎児になるまでに各器官が分化し、出生後は医学的には、各器官系(器官システム)を切り分けられた構造と機能として扱われてしまっていますが、別の視点で人間の身体を捉えてみましょう。

人間の形をした輪郭の中にある組織・器官はすべて、各器官を繋ぎあわせるもの(輪郭の隙間を埋めている詰め物)として存在しています。

whole person

例えば、人の形をしたゴム風船の中にゼリーを詰め込んだと思ってみてください。そのゼリーが一部のエリアで固まったり、逆にサラサラに柔らかすぎだと、途端にバランスが崩れ、その中に埋め込まれている各器官系が本来あるべき機能を損なってしまいます。臓器や筋肉や血管などは、大きなゴム風船の中に、さらに小さな袋が入れ子になっているイメージでも良いでしょう。

このイラストは、どの器官系も「輪郭を埋めているもの」がなければ、人間の形として形状していられないのがイメージしやすいですね。

ロルフィングで主に筋膜を扱うと謳ってはいますが、それば、たまたま代表的なものとして筋膜を表に出しているだけで、実際には「身体は1まとまりのものである」という視点で結合組織全体で身体を捉えています。ロルフィングの本来の目的は、一般的に手技の名称として使われている「筋膜リリース」や「骨格調整」ではないという事です。

あれ?少し誤解を招く表現になってしまうといけないので補足すると、筋膜リリース(どこかを緩める)や骨格調整のような事は、それが必要な場面(応急処置やひとまずの鎮静を要する場面)では、初めからそれを目的としてやっていることはありますし、テクニック手技だけを取り上げて見れば「リリース」をしているように見られがちですが、最終的(長期的)には、全体としてバランスされるポイントに近づくよう配慮がなれれている所がミソです(^_^) 全体を配慮することは、ロルフィングの施術者でなくても、熟練のワーカーやセラピストは皆さんされているかと思います。

人間の身体を構成する組織や器官は、それぞれに含まれる水分量や、構成物質の密度の違いで、どの器官系に属するかが変わるのですが、どこのバランスを変えても、他の部位や他の器官系のバランスに影響が与えられるということです。



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筋膜は繋がっている

とても芸術的な筋膜の紹介動画。

グロいのが苦手な人、もしくは食事中にそういうのを見るのが苦手な人は見ないでください(^_^)

かなりフレッシュな状態での献体の筋膜を視覚的にわかりやすく紹介しています。

でも、カラダ関係のお仕事や活動をされている人にはぜひ見て欲しいです。

また、特に他者の身体に直接触れ、何かしらの介入措置をする立場にある人には、この動画で見たビジュアルイメージと同じような感覚を自分の肉体でも感じて自分自身の状態を捉えれるようになれれば最高ですね(そういう私もまだ完璧ではありませんが)

それにしても、こういう視覚的資料はデジタル技術の発達に伴い、どんどん素晴らしい情報が無料で&身近に入手できるのは有り難いことです。(私が学び始めた頃に、こういうのがあったら良かったなぁ~とつくづく思います)

こちらの動画サイトで見れます。
http://vimeo.com/46684826
fascia1


アメリカで受けるロルファー養成のトレーニングでは、筋膜の繋がり(※広義には結合組織全体を含む)を皮膚の外からの手技で触ったり、解剖図鑑を見て座学を学ぶだけでなく、じかに中を見て理解を深めるために、課外授業の中で献体をじかに見たり触ったりする実習があります。

※補足:ここではロルファーが扱う結合組織の代表として「筋膜」と表現していますが、身体の内側で各組織を繋ぐ役割を持っている組織全体も含んでいます。例えば、筋膜以外のものでは、血や骨、軟骨、靭帯や腱、脂肪などです。他の手技療法や運動療法をされている方々の中には、筋膜だけを見ている人もいるかも知れませんが、ロルフィングやクレニオセイクラルのようなボディワークに従事している私達のような者だと、この結合組織全体を同じ分類の中に捉えて身体を見ています。


国内でも幾度か開催されていた「人体の不思議展」で展示されている献体や医学生が授業で学ぶための献体では、ロルフィングが注目している筋膜(結合組織)は便宜上、解剖作業の途中でキレイに除去されたり、各臓器や器官だけを取り出すために部位ごとに切断されてしまうのですが、それでは、私達の場合、学習材料にならないので、解剖スタッフはきめ細やかな技術でもって、これらの筋膜の繋がりをどこにも途切れがないように、解剖していきます。

ラボの献体を管理しているスタッフ(この人もロルファー)によると、筋膜や靭帯、腱などの繋がりを観察するには、できるだけ生きている時に近いフレッシュな状態が望ましいので、ラボには常に死後約3ヶ月~長くて半年以内くらいの御献体を安置していると言っていました(一般的にはもっと長い期間経ったものが使われているとのこと)

この動画の御献体を見る限り、3ヶ月よりももっと早い時期のものかと想像します。

筋膜は、「膜」と表現されるとシーツのように見えるし、実際にはそのように扱われている場面も多いですが、ズームアウトで見れば、布の縦糸と横糸で紡がれた繊維のようでもあり、また、顕微鏡で拡大されれば、1本の糸の中でも流動性を保った性質があることがわかります。(下の画像)
fascia2



全体の繋がりで捉えるようになれば、パーツパーツを別個に捉え、一部分を調整するとか、そこだけを治療するとか、はたまた、ヨガやストレッチなどで特定の関節や部位の可動域だけを広げること(1つのポーズの完成なども)に躍起になる取り組みも、この筋膜の繋がりを無視してやり続けるのは「それ、ちょっと違うよなぁ・・・」と言う気にもなってくるかも知れません(^-^)



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| 筋膜 | 01:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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